苦手だけど、踏み出してみた
湯の山温泉にある廃墟「杉屋旅館」。心霊スポットとして知られ、YouTubeでも話題の場所です。
オカルトやホラーは得意ではありませんが、演出やアクターのいない“本物の空間”と聞き、思い切って「最恐心霊ツアー」に参加しました。ガイドのCocoさんや一般参加者も一緒なので、少し不安は和らぎました。あなたも一歩踏み出してみませんか。

到着──冷気が迎える入口

紅葉シーズンの土曜日。少し渋滞はありましたが、Googleマップの案内で無事に到着。
山肌に寄り添うように建つ杉屋旅館は、遠目にも廃墟の気配を漂わせていました。参加者は4人、ガイドは2人。入口に立った瞬間、冷たい空気が肌を刺し、言葉にならない緊張が走ります。ツアー参加者は20代から30代が多く、東京や愛媛など遠方から来る人も多いそうです。ハロウィーンの10月31日から始まり11月の三連休までで40人ほどが訪れたそうです。
娯楽室──命の終末を感じる空間

かつての娯楽室には卓球台やゲーム機が残され、壁には落書き。不法侵入の跡も見られます。
動物の毛皮がゴミの上に無造作に置かれており、命の終わりを感じさせる光景に背筋が凍りました。
三面鏡の間──鏡の奥に潜む気配
鏡にまつわる怪談が語られる「三面鏡の間」。怖くて鏡を直視できず、距離をとって通り過ぎました。
スマホで撮影する参加者もいましたが、私はただ、鏡の奥に何かが潜んでいるような気配に目をそらすばかりでした。

鬼の間の噂の発端?
「鬼の間」と噂される場所もあるようです。館内の売店跡の壁に描かれた鬼の絵が、噂の発端ではないかとガイドが教えてくれました。

お経の間──襖の中から現れた文字
破れた襖の中から、お経のような漢字が書かれた紙が現れました。
昔の襖は、新聞紙や古文書を何層にも重ねて作られていたそうで、それが今、時を超えて姿を現したのです。
仏壇の間──見えないけれど、確かにある

今回は立ち入り不可でしたが、外から場所を教えてもらいました。室内は暗く、仏壇の姿ははっきりとは見えません。夜になると、金色の部分が光に浮かび上がるそうです。
リネン室と子ども部屋──暮らしの痕跡

リネン室には布団が残されており、古い布団特有のにおいが漂っていました。
旅館関係者の子どもが住んでいたと思われる部屋にはおもちゃが残され、ここで営まれていた日常が静かに語りかけてきます。
杉屋旅館の歴史──300年の記憶
江戸時代創業、300年の歴史を持つ杉屋旅館。明治10年の西南戦争では、負傷兵の臨時療養所としても使われたといいます。団体旅行から個人旅行へ、テーマパークの誕生や推し活の聖地巡礼など観光の形が変わる中で、時代の波に飲まれ、静かに終末を迎えました。

おわりに──恐怖から記憶へ
恐怖の中に、確かに人が生きていた痕跡がありました。旅を楽しんだ人々、働いていた人々の気配が、今もそこに残っています。気づけば、怖さは薄れ、廃墟を巡る時間が“記憶を辿る旅”へと変わっていました。
あなたも杉屋旅館の“記憶”に触れてみませんか?廃墟の奥に残された暮らしの痕跡。怖いだけじゃない、心に残る体験が待っています。
最恐心霊ツアー詳細
開催期間10月31日(金)~11月30日(日)の期間中の土日祝のみ。1日7回のツアーがあり、1回目は午後2時15分開始で、各回45分間。最終は午後11時15分から。各回最大6人限定で、1人から参加可。料金は1人 6千円 (税込み)。完全予約制、空き枠がある場合は当日受付可。
▶ 杉屋旅館 最恐心霊ツアーの詳細はこちらhttps://occult666love.wixsite.com/sugiyahaunted
ペアチケットを読者プレゼント
京都オカルト商会さんから読者プレゼントとして11/24(19:30開始)のペアチケットをいただきました。希望する人はメールでこちらへ「心霊ツアー希望」と書いて応募をお願いします。締め切りは11月18日(火)まで。当選者にはメールで当選を通知します。
杉屋旅館のアクセス

- 所在地:三重県三重郡菰野町菰野8540
- 最寄り駅:近畿日本鉄道「湯の山温泉駅」
- 駅からの移動:タクシーで約5分
- 駐車場:敷地内に2台分あり(※数に限りあり)
⚠️ 注意点
- 杉屋旅館は現在廃墟であり、通常の立ち入りはできません。
- 無許可での侵入は違法行為となるため、必ずイベント主催者の案内に従ってください


